【Think Clearly】この本は思考の道具箱【読書ログ】
良い読書のしかたって、なんだろう。
それは、ただ売れている本を読むのではなく、そのとき自分が抱えている課題を解決するための本を読むことだ。・・・って自分で言えたらカッコいいのだが。これは尊敬する人の受け売り。
私の課題は「優柔不断な性格」だ。大好きなチョコを買うときも、アルフォートにするかダースにするか悩む。LINEの返信も、どの話題を拾うか、どの絵文字を使おうか、この日本語おかしくないかな…など考えているうちに30分経っていることもしばしば。(わかってくれる人、います?)
なにはともあれ、必要以上に時間がかかるのだ。日常の些細な選択ならまだしも、人生における大事な選択をしなければならないときは、尚更決められない。
転職をするかしないか、副業をはじめるかどうか、この人と付き合うか、結婚するかどうか・・・常に迷っているから、ずっと不安が払拭できずにモヤモヤ。しまいには、決定することをいつまでも先延ばしにした結果、早くもアラサーだ。ヤバイ。
そんな自分を変えたい。いつまでも悩まずもっと早く決断して、人生の駒を進めていきたい。そう考えていたときに本屋で目に止まったのが、この本『Think Clearly』だった。そういえば、いつか友達がおすすめしてくれた本だっけなと思い出し、やや迷いつつも購入したのだった。(優柔不断は本屋でも通常運転)
心に留まった3つのポイント
私が特に印象に残ったことを以下に3つまとめた。
『Think Clearly』 ロルフ・ドベリ著
1. 「手に入れたこと」ではなく「何を避けるか」が重要である
2. 「モノの喜び」は消えるが「経験の喜び」は残る
3. 人生は、静かな方が生産性が高い
この本を読んで感じたことや起きた変化についてを、ここに書き留めていこう。
「手に入れたこと」ではなく「何を避けるか」
この言葉を読み、私は衝撃的なことに気づいた。今まで自分で自分の首しめてたやん…SMプレイの自家発電かよ…と。
投資家として有名なウォーレン・バフェットも「ビジネスにおける難問の解決法を見つけたわけではない。難問は避けたほうがいいと気づいただけだ。」とおっしゃっている。
私はこれまで、足りないことを埋めようとして転職を重ねていた。この仕事は孤独だ、あの仕事では自分を発揮できない・・・などなど。履歴書の職歴が増えるごとに後ろめたさを感じ、移り気な自分のことが嫌いになってしまっていた。
でも、そのおかげで避けられたことだっていっぱいあるのだと気づいた。異動させられたであろう辺境の地、愛していない相手との結婚、営業の駆け引きみたいなプレッシャー・・・これを避けられただけマシ。そう考えたら、少しだけ心が軽くなったように思う。
人間は貪欲だ。手に入れたいことなんて次々と出てくるから余計悩む。そうなったときは、「何を避けたいと思っているのか」を考えるようにしたい。
「モノの喜び」は消えるが「経験の喜び」は残る
ちっぽけな棺桶に大量のモノは入らないぜ。金もあの世に持って行けないから、生きているうちに経験に投資しとけよ!ってこと。
これは共感できるなと感じた言葉だ。私自身、プレゼントをもらうよりは一緒に旅とかしたい派。ボーナスが出たときは何かを買うよりも起業セミナーとかにつっこんだ。結果的に起業はしなかったが、穏やかに生きるためのマインドセットを学んだり、尊敬する人との繋がり続いていたりするので感謝。
また、この考え方は人間関係にも言えることだと知った。取引先や友達、異性などと関わるとき「こいつの人脈を利用してやろう」「お金出してくれるから彼と付き合っている」みたいな打算で考えてはいないだろうか。つまり、相手をを便利な道具のように扱っていないかってこと。
正直に言うと、私は過去にそういう目で人を見ていたこともあった…今では不健全だったなって感じるよ。まあ、そんな関係をゼロにしろとは言わないけど。もっと大事にすべきは、一緒にいて幸せな気分になれる人との時間なのではなかろうか。
人生は、静かな方が生産性が高い
挑戦してる人ってカッコいいよね。新しい分野に次々と取り組んでいける人。確かに、起業家などでもすさまじい行動力のある人は結果を出しているように思う。パワフルな動きは目立つからだ。しかし、それが成功の秘訣とは言い難い。証券トレーダーと投資家ウォーレン・バフェット。どちらのほうが成功者とされてるかを考えれば一目瞭然だ。
「1万時間の法則」というものがある。その分野の専門家になるために費やす必要がある時間のことだ。また、ひとつのことに長期的に取り組むと、専門性だけでなく、確固たる信頼や知恵も積み上げられていくのだ。
私は今まで、仕事も勉強も手当たり次第に手をつけていた。けれど、これからはひとつのことに集中して続けていこう。まずは今やっていることを丁寧に。そうやって、いざというときに思い出されるような、信頼されるような存在になりたい。
この本は、生きる思考の道具箱
私たちは「たった一つの成功法則」みたいに万能で簡単なものを求めがちだ。(そんなタイトルのうさんくさい自己啓発書って多いし。)ここで悲しいお知らせです、そんな必殺技みたいなものは存在しません☆ 仕事も恋愛も幸せの形も、複雑きわまりない現在では特にね。
この本は、複雑な今をよりよく生きられるように「52の思考法」が記されている。雑多な知識より、お金より、「考え方」そのものを複数持っていた方が生きていく上で役に立つからだ。(ほら、おばあちゃんの知恵袋の現代版みたいな。)この思考法を知ることで、人生がうまくいく可能性を爆上げしてくれることだろう。
私のモヤモヤ感も以前と比べてだいぶ減った実感がある。やめたいと思っていた悪習慣やめられたり、疎遠になっていた友達に連絡取ってみたり。ブログやプログラミングの勉強も続けられてるし。この調子で、優柔不断も少しずつ改善されていくといいな^^
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