【京アニ】 ヴァイオレット・エヴァーガーデンの知られざる裏設定
これは、感情を持たない少女が 愛を知るまでの物語ーーーーー。
ここ数年のアニメの中で、個人的に一番グッときた作品。
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は、京都アニメーション制作のアニメだ。
ストーリー
主人公・ヴァイオレットは義手の少女。「自動手記人形」と呼ばれる手紙の代筆屋をしている。
ヴァイオレットは幼い頃、高い戦闘力を買われ、「人間兵器」として大戦に参加していた。
大戦最後の戦いは優勢であったものの、敵の捨身の攻撃を受けて両腕を失う。その時、同じく負傷した大佐・ギルベルトから告げられた「愛してる」の言葉の意味が分からずにいた。
戦うことしか知らなかった彼女は、人の気持ちを理解したり、自分の気持ちを表現することができないからだ。
感情を失ったヴァイオレットが自動手記人形の仕事と出会い、「愛してる」の意味を探していく物語である。
名フレーズ
自動手記人形を始めた当初は、軍人の報告書のような手紙を書いて依頼者を怒らせてしまったり、気持ちが汲み取れないがためのトラブルを起こしてしまったり。
そんな葛藤をくり返す中、自動手記人形の学校の先生から「よきドール(自動手記人形)とは、人が話している言葉の中から 伝えたい気持ちをすくいあげるもの」という助言がある。
この助言をもとに書いた手紙により、ある兄妹の心を通わせる手伝いができた初めての瞬間は、ほとんど表情の変わらないヴァイオレットからも喜びが伝わってくるから不思議だ。
感情は取り戻せるのか
自動手記人形の同僚たち、様々な背景や想いを持つ依頼者たちと触れ合う中で、感情を知っていくヴァイオレット。本当は豊かな感性を持っている彼女を見ていると、自分自身の感情ともっと丁寧に向き合っていかなくてはと気づかされる。
文字通り人形のようだったヴァイオレットが、人々の感情を汲み取る過程で、人間的にも成長していく様子。ギルベルト大佐の「愛してる」の意味を探すひたむきさ。人を殺めた過去や辛い現実と向き合っていく強さ。
どれをとっても心動かされてしまう魅力が、この作品にはある。
世界の京アニクオリティ
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は、京都アニメーション制作の作品。京都アニメーションの作品は、「京アニクオリティ」と表現されるほどの品質の高さが有名で、国内外で人気を得ている。
この『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』も例に違わず、とにかく絵が美しい。主人公・ヴァイオレットの可憐な容姿はもちろん、登場人物たちの服の細部にまでこだわりが見える。
さらに特徴的なのは、光のエフェクトだ。自動手記人形として旅していく際の景色に映りこむ太陽の光。感情が揺れ動くときの目の輝き。ヴァイオレットが大切にしているエメラルドのブローチ。躍動感のある光が各所に散りばめられている。
思わず引き込まれてしまう美しさだ。
原作は大賞受賞作
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は、暁佳奈による小説が原作となっている。この小説は、京都アニメーション大賞の大賞受賞作だ。ちなみに、今までで唯一の大賞受賞作である。(2020年8月現在)
「一気に読み終えるほど引き込まれた」「筆者のメッセージが強く訴えかけられる作品」などと高い評価を受け、「初の大賞にふさわしい」とのことで大賞受賞に至った。
知られざる裏設定
主人公はもともと拾われた子で、言葉を知らないどころか名前すらなかった。軍の大佐・ギルベルトが彼女を引き取った際、そばに紫色の花が咲いていたことから「ヴァイオレット」と名付けた。
ヴァイオレットだけでなく、登場キャラクターの名前や名字には、実在する花の名前がつけられている。
原作者が言うには、花からつけた名前には何かしらの意味が込められているとのこと。
個人的には、花言葉ではないかと予想している。ヴァイオレット=紫のスミレ の花言葉は「愛」だからだ。
歴史に名を残すクリエイター
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は、あの京都アニメーション放火事件の前に制作された作品である。制作に関わったスタッフの中には、帰らぬ人となった方もいる。
映画版の『ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝』は、事件発生の前日に完成し、事件の約2ヶ月後に3週間限定で上映された。
「制作に参加した全員の生きた証し」として、事件の犠牲者も含め制作に参加したスタッフ全員の名前を、エンドロールに記載したというエピソードは感慨深い。
生きた証として名を残したクリエイターたちへの感謝の気持ちを、ここに綴りたい。
劇場版が近日公開!
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の完全新作映画が、2020年9月18日に公開される。
当初は2020年1月に世界同時公開の予定であったが、放火事件による延期、コロナによる延期を重ねて、ようやく公開を迎えることとなった。
京アニオリジナル。哀しく儚くも美しい物語。ぜひ劇場まで足を運んでみてはいかがだろうか。
本編を観たい方は
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』のアニメの配信は、現在Netflixのみとなっている。(2020年8月現在)
私、ヴァイエヴァ観る為だけにネトフリ契約したったわ…!他にもネトフリ でしか配信してないアニメ・映画多かったから、コスト回収できている気がする。
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